「防音」とは?
一言で「音」と言っても・・・?
まず、「防音」とは完全に音を遮断するものではありません。聞こえる音を小さくするものとお考えください。
理屈では完全に音を遮断することは可能です。
しかしそれを実現するには防音層を何重にも造る事になりますので、とても難しいのが現実です。
ピアノの音
ピアノの音はアマチュアで90dB~100dB位、プロなら110dBにもなります。
もちろん、楽曲や男性と女性・経験等でも変わりますが・・・
何よりピアノは、高音から低音まで幅広い音域の楽器です。低音は、特に振動を周囲に伝えやすくなります。音のパワーが意外とあるのも、ピアノの特徴です。
グランドピアノとアップライトピアノ、メーカーなどでも音域や音色に特徴がありますので、弊社の場合は細かい所まで、お客様のご要望に合わせた防音室の設計をしております。
弊社にも「夜中まで24時間いつでも練習したい」という内容のお問い合わせを非常に多く頂きますが、建物の構造や環境などを考慮し、防音の性能設計をしなくてはなりません。
近年、マンション等の集合住宅の防音工事が増えてますが、マンションは床・壁・天井が、それぞれ隣の家庭と接していますので考える事も多くなります。
防音の性能をアップさせると・・・
そして何より、防音性能をアップさせるとコスト面もアップします。
他にも、部屋の大きさが狭くなるなどの課題も出てきます。
「重さ」も重要な要素
防音の設計には、重さも重要な要素になります。
つまり、防音するには荷重も考えなければならないのです。
当然、基本的な考え方の中に荷重もありますので、RC造よりも構造的に弱い木造での防音室は、1階が理想的な設置場所ということになります。
ピアノ室に限らず防音室を作る場合、基本的に今ある建物の中に防音層を1層造り、そこを防音室にするという事です。
【ボックスインボックス工法】
ドラム室やライブハウスなどになると、その中にもう1層、防音層を造る事がほとんどで、より性能の高い防音層が必要になります。
簡単にいえば、部屋の中に部屋を造り、その部屋の中にもう1部屋造るイメージです。