防音ご依頼内容
声楽のレッスンにアップライトピアノを使用しています。
マンション購入を機に、一部屋を防音リフォームしてレッスン環境を整えたい。
建物概要
- 構造 : RC造マンション
- 施工階数 : 3階
- 部屋の広さ : 4.8畳(施工後の内法面積)
遮音性能
- 室内 : D-50程度(開口部除く)
- 上下階・外部 : D-65程度(開口部除く)
防音室の用途と使用楽器を教えてください
声楽をメインにしたレッスンと個人リハーサル用のお部屋です。
また、それに付随してアップライトピアノを使用しています。
防音室を検討されたきっかけを教えてください
こちらのマンション購入を決めた段階で、レッスンでの音出し環境が困難な通常のマンションだったこともあり、同じタイミングで1部屋リフォームをして、レッスン環境を整えたいと思っていました。
これまでは防音室が入っている賃貸マンションを借りて練習やレッスンを行っていました。
自分の生活にとって防音室自体がマストの環境なんです。
防音工事の見積もりは何社されましたか?
インターネットで施工業者をさがして、HPを見たり、資料請求をしたりしました。
最終的には4社に見積もりをお願いしました。
防音業者選びのポイントは何でしたか?
また最終的に当社を選んでいただけた理由(決め手)は?
2社に見積もりをお願いしたんですが、金額的には同じくらいでした。
ただ他社の見積りはざっくりし過ぎていて、どこにどれだけの費用がかかるのか把握できませんでした。
防音工事自体を急いでいた事もあったので、DSPさんのレスポンスの早さや初期段階でイメージCGを添付していただけた事が決め手です。
お打合せでの当社スタッフの対応や説明はいかがでしたか?
音響的にどのくらいの効果があるのか等を数字で出してくれたり、こちらが質問したことにすごく細かく答えてくださり、“防音”に対する熱心さがとても伝わってきたのが印象的でした。
弊社施工のお客様宅へのご見学はいかがでしたか?
見学前に御社からイメージ図(パース図)をいただいていた事もあったので、お伺いした練馬区M様邸も、まさにイメージ通りのお部屋で、「自分のところも同じようになるんだろうな」と実感する事ができました。
やはり実際に防音室を造って、それを使われているお部屋を見れたというのは大きかったですね。
設計にあたり、サッシタイプの防音室はご存じでしたか?
いいえ、御社のHPを見て初めて知りました。
元々は通常の防音ドアでリフォームするイメージでいましたから。
御社にプランニングを依頼した際に、廊下のサイズやピアノ搬入までを考慮してインナーサッシタイプをご提案いただきました。
結果的にはサッシタイプにして正解でしたね。
廊下に圧迫感もありませんし。
工事に不安はありませんでしたか?
また、現場監督や職人の対応はいかがでしたか?
お任せという感じで、特に不安な点はありませんでした。
工期中はほとんど立ち会っていませんでしたので、ご挨拶程度しか出来ていませんが、皆さん真面目に作業されていましたね。
ご自身の練習やレッスン時の環境(音響)はいかがですか?
引き渡しの際は、D.S.Pオリジナル音響調整パネル(リバーシブルタイプ)を「吸音面側」で設置していました。
楽器や家具を設置して絨毯を敷いた結果、声楽練習というシチュエーションでは音がデッドになりすぎてしまったので、現在は「反響面側」に裏返して使用しています。
声楽レッスンの際は、生徒の声とピアノ伴奏、更には自分の声と3種類の音が発生する中で教えなければいけません。そういった点では、試行錯誤をしながらも音響は徐々に良くなってきている感じがします。
遮音性能に関してはどうでしょうか。近隣やご家族の反応は?
レッスン自体は週末の午前11時くらいから始めて、最後の生徒さんが終わるのは夕方。
あとは平日の日中に練習を行っていますが、近隣住戸から何か言われた事はこれまで一度もありません。
引き渡しの際に、測定検査で100dBの大音量を出していただきましたが、あそこまでの音量は出しませんから、安心して音出しをしています。
防音室の外(リビングルーム等)からは、意識して耳をすませば聞こえる時もあるという程度で、家族もうるさいと思ったことはないようです。
以前借りていた物件は、恐らく簡易的な工事で造られた防音室だったので、実際に出す音に対して半分程度の遮音性能でした。
今回しっかりした防音室を造った事で、家族にとっても快適な生活空間になりました。
これから防音室を考えられている方に一言お願いします。
声楽ではあまり影響は無いですが、日本のような気候条件下では楽器に対するお部屋の温・湿度管理が重要です。
防音室を造ることを考えた場合、“防音”だけに捉われがちですが、お部屋の湿度管理も視野に入れたプランニングをされることをお薦めします。